今週のそらのことば(2018/06/08)

08.そらのリーディング

東京は、とうとう梅雨入りです。
景色全体が色濃く、瑞々しくなるこの梅雨という季節
私は嫌いではありません。

梅雨のしとしとと降る雨は、私たちを潤します。
雨というのは本当に、自然の与えてくれる「慈愛」のような存在です。

今日のカードは「真の慈愛」
慈愛というと、何を思い浮かべますか?
母から子へ、もしくは、つらい立場へ立たされた方へ寄り添う人
などを思い浮かべるのかもしれません。

しかしながら、それは本当でしょうか?
誰かから、誰かへ、そのエネルギーの流れでしか、慈愛とはありえないのでしょうか?

それはやはり、慈愛の一面的な見方です。
真なる慈愛とは、自分の内側から湧き出るものです。

私たちは、身体を持って生まれ、分離を体験します。
その分離の衝撃は激しく、私たちはこの世に生まれ出たときに
生まれて来た目的を忘れ去ってしまいます。

そして、成長する過程で、自分の欲する愛情や愛着がもらえないと
自分は孤独であるとか、愛されないとかの思考を身に着け
ますます分離体験を深めます。

分離を経験するために来ていると捉えたなら、
すべては決めて来たとおり、問題なしです。

しかしながら、現代人の多くは、身体や感覚、感性を信じることをやめ、あまりにも脳に依存した生活に慣れてしまいました。

本来私たちは、自分の感覚を信じて行動すれば、そのままで幸せになれるはずなのですが、その羅針盤としての感性が機能しなくなってしまっているのです。

そして「慈愛はどこか遠いところにある」という誤った印象を
さも本当であるかのように考え、その考えだけが一人歩きするかのように彷徨い始めた、それがカン違いした私たちの姿です。

真の慈愛とは、私たちは大いなる意識の一部であり、分離など幻想に過ぎないことを、こころの奥で理解すること。

慈愛とは、他者から受け取るものではなく、自分の内側に溢れるものです。
まず、自分を十分にあたため、栄養を上げるところからはじめてみましょう。

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