ジャーニーワークで出てきた「戦士」の過去

02.私のかけらを探す旅

ビリーフリセット・カウンセラーの先輩である、かずにゃん(あらいかずこさん)が、新しい技を習得したというので、モニターセッションを受けました。

セッション・講座を受けるとき、私は考えて選びません。
それを受けたらどうなるとか、何が取得できる、どう自分が変わる、なんてことは、まったく知らないまま受けることが大半です。

なんとなく、受けてみたいから受ける。
で、相当お金も時間もかけてますから、ほんとひどいもんだなと思ったりはしていますが、今までのところ、それが全部意味を持ってつながった一本の線になっているので、もう思考で選択するのは放棄しているところがあります。

そしてこの、かずにゃんセッションも、一ヶ月後に、このセッションが必然であったと、わかる日がやってきます(それはまた別の日に)。

セッションは、今なにか感じている体の部分に、意識をフォーカスするところから始まりました。この時、気になっていたのは足の甲。足の甲がやたらと冷たい、というところからセッションが始まりました。

最初の説明では、誘導に従って感情の層を降りてゆく、と仰っていました。
感情の層を降りてゆくと、なにがどうなるのかは、よくわかっていません。いきあたりばったりです。

軽く瞑想状態に入って、感覚に意識を向けます。
身体の、その部分が何を言いたいのか、どんなメッセージを持っているのか、足の甲の冷たさに意識を集中していくと…

なにか、忘れている感じ、ないことにしてしまったような、そんな感じがありました。
それは、何を?聞いてみると
「地球に居たくないってことだよ。せっかく地球にいるんだから、頑張って地球に降りなさい。」そんな言葉が浮かんできました。

やべぇ、地球に生まれて半世紀近く、まだ地球に降りてねぇ(汗)。
と同時に、せっかくのチャンスを活かしきれてない残念な感じがしました。ほかにも地球に来たいという魂はたくさん居るのに…

そう思うと、この身体にいることを、もっと真剣に受け止めないといけないんだな。そんな風にも感じたのでした。

次に、かずにゃんの誘導に従って層を降りてゆくと、大きな木の中にある穴のような空間に出た(イメージだよ)。よく鳥やリスのような、小型の野生生物がねぐらにしているあんな洞。木がとてつもなくでかいのか、私が小さいのかはわからない。

私には羽が生えていて、外を飛び廻ってから、夕暮れにはこの洞へ帰ってくる。
樹洞の上の部分には、私の足でもつかまれる場所があり、私は下に落ちたり、物を落としたりしないように、注意しながら休んでいる。

なぜなら下には、虫なのか、きのこなのかわからない、ニョロニョロみたいな金色の生物が、ふさふさの草原のように、びっしり生い茂っているからだ。
私は、このふさふさの平穏を壊してしまうことを、とても恐れている。

ふさふさは、たまに歌い、たまに泣く。
感情があるのかないのかはわからないけれど、その様子は感情があるように感じられる。私と生活領域を共有してはいるけれども、そこは異世界だ。
身体も違う、言葉も違う、表現も違う。でも、同じ空間を共有して住んでいる。

わからないことは、当たり前。
わからなくても、共存はできる。平和に生きることは出来る。
わからなくても、傷つけてはいけないし、守らなくてはいけない。
でも、たまにそれが苦しくなる。

ふと、それは、地球に生きる私たちのようだなと感じられた。
この地球という空間を共有して、あらゆる種類の生物が共存している。

そしてその瞬間、胸がツキンと傷んだ。
地球という場所は、ヒトのせいで狭くなりすぎている。そう浮かんだからだ。

ヒトが居なければ、この地球は平和なのに。
ヒトの身体を持ちながら、私はどこかでこんなふうに自分のことを思っていた…。
地球で、共存して生きていくためには、実はヒトの存在が邪魔なのだと。

ヒトが邪魔だということは、自分が邪魔だということだから、私の「自分は、居ないほうがいい」というビリーフがこんなところにも。
傷つけてはいけない、守らなくてはいけないも、こうして書くとビリーフっぽい。

平和を望みながらも、それがちょっと苦しい、という層だった。

次の層へ誘導される。
石の階段を降りていくと、石造りのこじんまりとした部屋だった。

暖炉に、あかあかと薪が燃えている。
本の並んだ書架、美しい工芸品の置かれた木の飾り棚、中央には大きなテーブル。
普段は、食事の間として使われているのかもしれない。

くつろげるよう配置されている部屋なのに、私は、肩で息をしながら、緊張し、手を固く握りしめながらそこに立っていた。座ればいいのに。

私は、何かを待っていた。
それは大事な事柄のようで、それを伝えられたら、私は、それを…

一刻もはやく、届けるのだ!

それがわかった途端、情報が流れ込んできた。
次の間に通じるドアの向こうには、同盟を結んでいる各国の王や将軍たちが、敵国と戦うか、他の方法で応じるかを話し合っている。

私は「伝令」だった。
この決定を、前線に向かう将軍に伝える義務があった。将軍は、私の父だった。
もし、この決定が「戦う」であったなら、私は父とともに最前線で戦うだろう。

浮かんだのは、母や姉、まだ子どもの兄弟たちの顔だった。
父と、長男である私が戦いに行く、稼ぎ頭が居なくなってしまうのだ。私は戦いたくない、この場から逃げて自由になりたかった。

母や兄弟たちを連れて、山を超えて遠い森の中へ逃げられるだろうか。しかし、そんな事はできないとわかっていた。私は、諦めていた。諦めきっていた。きっと、何度も何度も繰り返し考えたことなのだろう。

今までは、それが唯一生きていくための道だった。上に従い、命令に背かずにいれば、生きてこられた。
再び戦争が始まったら、前線の父は死ぬだろう。母はやつれ、兄弟たちは飢え、惨めな思いをさせるだろう。自分の力ではどうにもできない、憤りと怒り、そして無力感と諦め。次々と感情が湧き上がる。

何もせずに、また皆殺しにするのか!!
このままでは、また犬死だぞ!!

そんな思いが湧き上がってきたと同時に、強烈な「死にたくない!」という恐怖を原動力にした強いエネルギーが湧き上がってきたその瞬間、自分の顔が鏡に映った。

まだ若者と思っていた顔は、一瞬老人かと見まごうほど、やつれてしかも血まみれだった。こけた頬、落ち窪んだ瞳は、その前の戦が、長く険しいものだったろうと想像させた。

私は、涙で息ができなくなった。
青年であろう伝令のやつれ方は、これから始まる戦争にいくのが、このような戦いに疲弊した戦士ばかりなのだろうことを想像させる。勝てる戦ではない。

この人はそれを知ってる、今の状況で勝てるわけがない戦だと。
そして戦が、誰一人幸せにすることがないことも、戦いに行かない王たちは、そのことに思いが及ばないことも。

この人生では、多分このまま戦が始まり、私は死ぬのだろう。
それを彼は、とても後悔している。こんな死に方でよかったのか、なにもせずに死んでしまって、それでよかったのか。

父や母や、愛する者たちを守る手立てが、なにかあったはずじゃないのか!!こんな無力な自分にも、なにか…と。

私は、彼の後悔をどうにかしたいと願った。
彼に、どうしたいか聞いてみる、と言った(ここらへん、セッション慣れしているので図々しい)。

訪ねてみると彼は、こんなことをしたら首をはねられるかもしれない。といいつつ、静かに息を整え、隣の部屋へ続くドアをノックし、王たちの集まっている部屋へ入っていった。

その瞬間に、彼のまとっていた重いエネルギーが変わった。
強い強い光が、彼の内側から現れた。

王たちは、青年の凄惨な姿にしばし言葉を失ったが、ぽつりぽつりと軍の現状を話す青年の話に耳を傾けた。そこまで見届けると、風で身体が持ち上げられ、私は空の高い位置に居た。

王たちが、戦いを避けたのか、彼がその後平和に過ごせたのかは、わからない。
けれども、彼の「力がない」という怨念にも似た思いは、彼自身の力で癒やすことが出来た。

それはきっと、私の現在にも必要だった癒やしなのだろうと思う。今はまだ、実感がないけれども。

続くよー
感情を抜けた先にあった「身体を持たない私」という存在

コメント

  1. […] かずにゃんジャーニーワークの続き。(前の話→ジャーニーワークで出てきた「戦士」の過去)2層目くらいで出てきた感情たちが、なんかものすごくデカかったので、おいおいコレあと何層あるんじゃい?と思いつつ、次の層へ誘導された。 […]

タイトルとURLをコピーしました