性格は変えられますよ~

03.自己定義とビリーフ

基本的にカウンセリングに来る!と決断してくる方は、何かを変えたいと思って、願って、この場へ来る。

それが一見、夫が、子どもが、同僚が、上司が、友人が、彼氏が、親が、
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であるような体裁を取っていたとしても、セッションに来るということは、本人が一番しんどくてここへ来るんです。

それってね、心の奥底ではわかってるんじゃないかと思うんだよね。
自分をなんとかしなきゃ「現状」変わらないって

でもね、なんとかしなきゃと思ってるそんな方が
「こんな性格なんで、変わらないですよね」
って諦めの体で言うの。

だからもし、性格なので変えられない、仕方ない、と思っている方がいたら、人はいくらでも変わりますよ、と伝えたい。

性格って、対処方法のパターンです。
なにか情報や刺激が入った時に、どう処理するか。そのパターンの表出が多いものを便宜的に「性格」と呼んでいます。

生まれ持った気質的なことも作用するので、遺伝的な要素ももちろんありますが、その処理のパターンを変えていけば、概ね「性格」と呼んでいるものは変えられるんです。

その「性格」と呼ばれるものは何で構成されているかと言うと「認知」「情動」「行動」です。

認知は、情報や刺激が入った時に、それをどう受け止め、判断するか、解釈するか。
情動は、その認知をどう感じるか。体感や感情の動き。
行動は、それを感じた上で、どのような対応を取るかということ。

例えば、上司に退職の話をしたいのに切り出せない。という状況だとします。
上司→苦手、話を聞いてくれない、怒りそう、そして私は自分の意思を伝えるのが得意ではないなと認知します。
どうしようかなと、とっさに不安が表れます、感情ですね。
何も言えなくて黙ったままでいる、としたら、これが行動。

パターンを変えるには、自分がどんな認知を持ち、感情反応をするのか、というところを、客観的に俯瞰することが必要です。
そういう俯瞰する見方を「メタ認知」といいますが、こういう力を鍛えることがまず必要になってきます。

この認知を客観的に捉え、行動を変えていくというのが、認知行動療法という最近の精神・心理学会で主流の流れです。

自分にどんな認知傾向があるのかを知り、それによって不安になってるんだな、聞いてくれなくて、怒られそうで怖いんだな、と客観的に捉えてみる。
そして、少しづつ行動を変えていくという方法です。
これでも、十分変わります。

私は30代の頃、自分で行動パターンを意識的に変えることで、変わる事ができたので、変わることは体験済み。ただ、時間がかかるの。

実は、どんな認知を持ち、感情反応、行動をするのかの奥に、
「やったほうがいい」
「やらなければならない」
「やらざるを得ない」
という理由があるのです。はい、ビリーフがあるんです。

ビリーフリセットでは、ここにもう一段深く踏み込み、その「やったほうがいい」「やらざるを得ない」を見つけます。
その原因を探し、滞らせているものを流し、紐解いていくことで、「やったほうがいい」「やらざるを得ない」だけではない選択ができるようになるんです。

そうすると、認知の段階から変わるので、今までのパターンの根底から覆ります。大前提の定義から変わるってことなんです。

自分という定義、私とはこういう人である、こういう性格である、が根底から変わってしまうの。

でもね、それが本来のあなた自身の姿なんだよなぁ。
そうね、そういう意味でいうと、性格は変るわけじゃない、元に戻るだけなのかもしれないよねぇ。

興味のある方は、ダンギルバートのTEDをどうぞ(右下のセッティングから日本語字幕あります)。
「人間というのは未完成のくせに、自分たちは完成したと勘違いしているものだ。」

コメント

  1. […] それぞれに、それぞれの生きづらさがある仕事が出来なくて人に馴染めなくて理由はホント千差万別だけどそれ、ほんとに性格とか技能の差じゃないからねそして、性格は変えられるしね […]

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