(この話いたるところでしてきたから
なんかもうみんな飽きたよねって思ってた)
ナルシストは自分大好きな人
自己肯定感が高く 自尊心が高い
って考えがあると思うのだけど
心理学ではそれを投影と捉え
優れていて素晴らしくないダメな部分を
激しく嫌悪している と捉えます
劣等感や無価値感を「抑圧」し
なかったことにしているってことです
ダメな部分を表に出してはいけないのです
そんな自分 あってはいけないのです
なので 美しく優れている面だけを他者に見せます
ナルシストというと 自分には当てはまらない
と思われる方もいるかもしれませんが
実は 多かれ少なかれ みんな似たようなことをしています
誰だって 恥ずかしい部分や みっともない部分は
隠しておきたいもの 触れられたくはないものです
ただ そんな恥ずかしい部分も あるのだから仕方がない
その部分も あることを認めている状態が健全です
が ナルシストさんは ありのままを認められません
誰でも幼い頃には
ある種のナルシシズムを持っているといわれていて
自分が世界の中心で 自分が一番重要で
自分は何でもできるし 何でも知っている
そんな幼児の万能感があるのだそうです
赤ちゃんから幼児期は
愛されて当然だし 与えられて当然
この世は私のためにある状態
「王様」です
そこから通常は成長の過程で
自分で自分の世話をすることを学び
交友関係が拡がっていくと
~それほどでもない自分
~ほどほどの自分
~案外あらあらな自分
なんてことに気がついたりして
客観性を持った「自己認識と自己愛」に
認知が修正されていきます
思春期を抜けても
この「自己認識と自己愛」が修正されないまま
「私は王様」と考えていると
ちょっと問題になってきます
周りが「王様」であることを
認めてくれなくなってくるからです
ここで、自分のありのままを認め
ダメな自分も含めてこれでいいんだ
と自己認識を修正できるなら健全な「王様」なのですが
不健全な「王様」は、自分が「王様」でいるために
他者を利用する場合があります
他者に対し支配的で 他者を尊重しません
自分がナルシストで困って相談に来る方はいらっしゃいませんが
パートナーがナルシストで困っているという方には お会いしたことがあります。
自己愛・自尊心は 必要なものでもあるので
話し合いで関係性が改善されるなら大丈夫です
ですが 一方的に感情的な搾取をされているように感じたり
振り回されて疲弊しているようなら
距離を置く やめてほしいことははっきり告げるなど 自分を守ることを優先して頂きたいです
お話を伺っているとね
親がこのケースだったりする場合があったりして
本当にやるせない気持ちになることがあります
親の自尊感情のためや 自己愛の道具としてのみ
存在を認められる 愛される というような育て方は不健全なものです
しかしながら 他者を利用したり搾取したりする方は
NOが言えない人を選んでいたり
巧みに 相手の罪悪感につけ込んだりするのでね…
特に子どもなんか 嫌だって言えないものですから
なんか同じパターンで感情搾取されているな
と思ったら相談しに来てください…