「やりたいのにできない」の正体

03.自己定義とビリーフ

今の現状に不満があるのに、それが変えられない。というご相談は、ビリーフリセットの得意分野なので、頻繁に伺います。

「やりたいけど、できない。変えたい、けど変えられない。
どうしてできないのですか?変えられるようになりたいんです。」

そう考えるとき、人の意識は「変えられない」という部分に向いている。
変えたい君 vs 変えられないちゃんの戦いが勃発しています。
変えたいと思っているのに変えられないには、理由があるはず。それはどうしてですか?という問いになるのよね。

そんな矛盾した思いがある時はまず、現実がどうなっているのか、を冷静に受け止めてみてほしい。現実が「あなたの意思であり願い」です。

つまり「変えたいのに変えられない。」のならば、あなたの意思は「変えたくない。」のです。

仕事をしなきゃならないのに、仕事が決まらない。
なら、仕事がしたくないのです。

幸せになりたいのに、好きな人と距離が出来てしまう。
なら、好きな人と距離を置きたいのです。

これを説明すると大抵の方は、うぎゃーって感じになるんですが、そんな時私がご説明するのは、「人は、ひとりにひとつの人格ではない。」ということ。

例えば、潜在意識と一般的に言われる意識の領域があることは、わりと広く知られていると思いますが、現世だけでも数十年に及ぶ記憶がそこにあるわけです。

ふと流れてきたメロディーに歌詞や、一緒に振り付け練習した幼馴染や、そのお部屋まで思い出されたり。通りすがりの方の香水に、遠い昔の情景がよみがえってきたり。

数十年も思い出すこともなかったような記憶ばかりだったりしますよね。ひとによって思い出すフックは違いますが、膨大な音楽ファイルやイメージが記憶に眠っているんだなーと驚愕します。

ひとは、一本のタイムライン上で成長してきたと考えていますが、なにか出来事があるたびに記憶が蓄積され、眠るたびに整理されています。
整理されているとは、情報に優先順位をつけ、不要と判断したものは、ふるい落とされている、ということ。少しづつひとの記憶は変化しているのです。

いうことは、ひとのなかには膨大な情報(意図・意識)が眠っているということもできるわけ。これって、何万という人格がひとのなかにあるとも捉えられるわけです。

そう考えると、一見正反対の矛盾したことを考えてたり、ころころ意見が変わるなんてこと、珍しくもなんともないのよね。

そして、例えば「現状を変えることは危険」や「自分の望みを実現できない」という記憶があって、過去になんども同じ経験をしているならば、その力の方が強いので、現状から脱しようとしてもできません。

これが、「やりたいのにできない」「変えたいのに変えられない」の正体です。
変えたくないと思っているのは、過去。

なぜなら、現状を変えずに今まで生き延びてきたから。
わたしたち肉体を持つものは、死ぬとゲームオーバーです。選択肢は「死」or「死なない」なので、死ぬを避けることが目的です。

そこには「やりたい」とか「現状を変えたい」選択肢はないのです。「やりたい」方向へ舵を切るには、「現状を変えたらハッピー」や「やりたいを実現したら超嬉しい」の経験を増やしていくしかない。

過去の声を聞いてちゃだめなんです。できない、変えられないにフォーカスしたままだと、必ずそちらの勢力に負けます。
「やりたい」「変わりたい」は、むしろ危険にダイブするようなもの。抑制の声をぶっちぎって飛ばなければならんのです。

しかし、それが出来ないから困っているわけで、その抑制の声の発生した原点を突き止め、ひも解いていくことがビリーフリセットの、リセットたる部分です(これなー、通話セッションだとできないことが多くて悩み中)。

なんかうまく進めないーという方は、ぜひセッション来てよ!という感じなのですが、一旦自分の中で「どうやら進みたくない勢力が優勢らしいぞ」という捉え方をしてあげると、ちょっとストレスが和らぐのではないかなと思います。

今回は、現世に限ったお話をしましたが、あなたの中には、数万に及ぶ魂の痕跡が残っていて、連なるすべてはあなたの「やりたい」を応援してくれています。
その辺のお話は、また今度。

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