彼を試してしまうんです

03.自己定義とビリーフ

私の場合、自己否定をやめて「自分を認めて幸せに生きる」ことを目指していると標榜してますので、どちらかというと、対人関係よりご自分に対するお悩みを伺うことが多いのです。

ですが最近少しづつ「恋愛系」のご相談伺うようになってきました。
彼氏とうまく行かない、長続きしない、気持ちがわからない、みたいな。

恋愛って対人関係ではありますが、やはり自分と向き合うことになるんです。大抵そこはビリーフてんこ盛り盛りなところです。

私も20代は、とても恋愛に苦しんだタイプです。
自分の希望を伝えられない、伝えられないから、察してほしくて察してくれないと怒る、怒りがコントロールできない、などなど、どうもこうも上手に付き合えない、付き合うと疲労する。その辺りが自分を変えたいと思った要因のひとつです。

で、最近あぁ私もそうだったなと思い出したのが、表題の話。
「彼を、試してしまう」

・わざと不機嫌な態度をとってしまう
・すぐに別れると言い始める
・束縛したり、浮気したり、いやがることをやってしまう

みたいなやつですね。うん面倒ですね。
でもこれ、本人も好きでやってる訳じゃないと思うんですよ。

でも、やらずにはいられない……それには理由があります。

「本当は私のことなんて好きじゃないんじゃないかな」
「いつかは別の人を好きになって離れて行っちゃうんじゃないかな」
「私なんて誰も大事にしてくれないんじゃないかな」

そんな不安が、心の奥底に眠っているからなのです。

そして、ちょっとしたきっかけで、眠っていた疑心暗鬼が目を覚まし、不安で心配で、別れると言われるくらいなら、いっそ私から別れを切り出したほうが……。

傍目にはカップルとして成立している2人なのに、それだけでは安心ができないのです。一度や二度好きだと言ってくれても、信用できないんです。だから、何度も好きかどうか聞いたり、どこに居るのか電話したり、束縛したりしてしまいます。

でも人は、信用してくれない人と一緒に居るのは苦痛なものなので、結果的に愛想をつかされて、実際に別れを迎えてしまう、という現実が作られます。

すると、ますます潜在意識下で「私は愛されない」「私は見捨てられる」「私は大事にされない」という考えを強化していってしまうという負のループにはまるのです。

これは、なにかというと、
「私は愛されない」
「私は見捨てられる」
「私は大事にされない」
こんな風に傷ついた過去がある、ということなのです。

彼を試してしまう方が、本心で待っているのは「別れたくない」「それでも好きだ」という言葉や表現です。
わざと嫌がることをやってしまう、というのも根底にあるものは同じです。
「それでも好きだよ」「一緒に居たい」と言って欲しいのです。

「何をしても好きだと言ってください」
「どんな私でも愛してください」
というのが本当の本心です。

でも、どうせもらえないと諦めているから、どうせ私なんかと拗ねているから、素直に言えないでいます。
本当に欲しい(そしてもらえないと決めて掛かっている)ものを、欲しいと表現することは、実はとても怖いことです。

それほど、欲しくてほしくて、得られなかったという傷は深いです。

話を伺えば、それぞれから色んな理由が出てくるとは思うのですが、ひとつ共通しているのは「安心できない」が上げられます。

それは、過去の傷つきの体験や、この世界が安全であるという愛着の基盤が上手に作られてこなかったことに起因します。

ですので、自分もこれやっちゃうな~という方は、自分の本当の気持ち、本心から求めていることを、自分でわかってあげることが、まず大事。
そして、本当の気持ちを素直に言えない、伝えられないという気持ちがあるのなら、その部分を癒やしていくことが必要です(カウンセリング・セラピーは役に立ちます)。

もし、お付き合いしている相手がこの傾向があるな~という方は、相手の行動に対して、そういうことはされたくない、されると傷つくから辞めて欲しい。と誠意をもって伝えてください。

嫌だと伝えることは、相手の人格を否定することでも、即別れを意味することでもありません。
傷ついたり、我慢をしなければならないお付き合いは、長くは続けられませんし、幸せになりません。

もし、そうしなければ愛されるに値しないとあなたが思っているなら、あなたにも、カウンセリング・セラピーはお役に立てると思います。

私の場合は、なんか自分の本心と表現がチグハグで、体と心が分離しているような気がしていました。

自分が嫌だと思うことや、自分がして欲しいことを伝えることが、とても難しいなと感じていたので、少しづつ自分の本心を伝える練習ををしていきました。

少しづつでも、変えていけますよ。
幸せな関係を築ける方が、ひとりでも増えるよう願っています。

次の記事で、すこし試し行動についてお話しますね

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